トウモロコシの値段、ちゃんと出してますか? 〜数字と在庫と固まる肥料〜

2025年6月12日(木)晴れ
今日は晴天。本日は“教室と畑のダブルヘッダー”。
朝昼夕は当番業務、合間はしっかり座学。
農業って、やっぱり体力も頭も使います。

4限目は「経営分析演習」
本日の講義テーマは、“数字で農業を見る”という内容。
普段は感覚で動きがちな農作業ですが、帳簿とにらめっこすることで、見えてくる世界がありました。
「原価償却費」は農家の信用スコア!?
「赤字でも減価償却費がしっかりあれば、銀行はお金を貸してくれる」
そんな逆転の発想に驚き。
減価償却費=“内部に残るお金”という話は、将来の経営に効いてきそうです。

在庫の山、利益の罠
在庫が増えると損益計算上は利益になるけれど、現金は減る。
しかも納屋の奥で“カチカチに固まった肥料”が“生きた在庫”として資産に計上されてる…なんてことも。
管理の工夫、大事ですね。

「作物別投入産出表」で見える農業経営のリアル

講義の中では、作物別投入産出表の考え方も紹介されました。
これは、資材費・作業時間・収穫量・売値などを整理し、原価や時間あたりの労働単価を“見える化”するためのツール。
「最低賃金を下回っていたら、どこかにムダがあるはず」という先生の言葉が印象的でした。
今後、自分の畑でも作ってみたいと強く思いました。
数字に向き合うのも農業の一部。
そして経営も、育てていくものなんだなと実感しています。