“元肥ゼロ”の衝撃とその理由―桑原氏の有機農業に学ぶ

2025年7月1日(火)晴れ
有機農業経営論
今日の講義でいちばん心に残ったのは、「根を育てる」ことの意味でした。
ぶくぶく農園の桑原衛さんの有機農業の実践には、元肥を使わず、あえて“追肥だけ”で育てるという驚きのアプローチが。
その理由は、「余分な肥料は虫を呼び、微生物環境を乱す」というシンプルで奥深いものでした。
さらに、ソルガムやスイートコーンといった緑肥で土に炭素を蓄え、地下に沈んだ養分を地表に引き上げるという仕組み。
加えて、液肥が土の菌根菌の働きを活性化させ、リン酸の吸収まで助けてくれるとは…。

ただ作物を育てるのではなく、“土と根を育てる”。
そんな有機農業の本質に触れた講義でした。