高温時代の新兵器?酸素ナノバブルを学ぶ

2025年11月18日(火) 晴れ 座学の日 当番
本日の3限はスマート農業の講義
株式会社カクイチ・アクアソリューション事業部の担当者を招いて
酸素ナノバブル技術の講義と実演デモが行われました。

■ まずは教室で“基礎講義”からスタート
“生産性の向上と省力化”をテーマに、
ナノバブルの仕組みや農業での効果について解説がありました。
様々な分野で使われるナノバブル技術は、農業分野では「高温対策」「収量向上」「肥料吸収改善」など、
現場の実利に直結する用途として特に注目されている技術です。
その背景にあるキーワードが
「夏場に起きる酸素のミスマッチ」
気温が上がるほど水中の溶存酸素は減り
作物の酸素要求量は増えるという真逆の変化が起こり、
これが夏場の生育不良の大きな原因になります。
ナノバブルは、そのギャップを埋める“酸素補給ライン”として機能する技術だと説明されました。

■ 続いて屋外へ移動し、ナノバブル発生装置のデモへ

講義後は屋外に移動し、実際のナノバブル発生装置を稼働。
酸素ボンベを使うタイプで、稼働すると水が白濁 → 停止すると透明に戻るのに、
溶存酸素は高いままという特徴が確認できました。
“目に見えないところでしっかり働いている”
ということが、数字の変化から実感できるデモでした。

■ 最後は野菜の洗浄比較テスト

サツマイモ、里芋、ネギ、ダイコンなど、通常水とナノバブル水で洗い比べ。
ナノバブル水の方が汚れが浮き上がりやすく、手で軽くこすっただけで土が落ちやすい印象でした。
ダイコンもその差がわかりやすく、**“こういう省力化の形もあるんだな”**と感じました。

■ 「水をどう扱うかで、これからの農業の効率はまだ伸びる。」
高温対策、収量向上、吸収効率、省力化。
講義での理屈とデモでの実感がしっかり結びついた内容でした。