神様の稲と、農業の決算書

2025年9月11日(木)曇りのち雨
午前は授業がなかったので、バイクを走らせて長瀞の宝登山神社へお参りに行ってきました。
境内では「イセヒカリ」という稲がすくすく育っていて、由来や歴史も紹介されていました。

伊勢神宮で発見された突然変異から誕生した品種だそうで、しかも収穫したお米は新嘗祭で神前に供えられるとのこと。
なるほど、稲はただの主食ではなく「神様直伝のありがたい穂」。農業を学ぶ今だからこそ、その尊さを改めて再確認しました。
ご本殿は、彫刻や彩色がとても鮮やかで、森の緑に囲まれて一層の存在感。荘厳さと華やかさが同居していて、自然と視線が吸い寄せられました。

参拝前にホームページで目にした「祈りの心」の言葉――自然の恵みも脅威も受け入れ、「今」を大切に日々を営む姿勢――が思い出され、実際にこの聖なる空間に立つと、その思いが一層胸に沁みてきました。

その帰りに、9日の外部講師でお話を聞いた中村先生が関わっておられる「ヤサイな仲間たちファーム」にも立ち寄りました。が…残念ながら定休日。門の前でGROMだけが記念撮影に成功しました。

次回はぜひ野菜たちの仲間に入れてもらいたいものです。

午後は学校に戻って、3限・4限と続き講義。テーマは「経営分析演習」。

作目別投入産出表(甲)――数字で営農を見える化する道具を作成しました。播種から収穫・出荷・片付けまで、かかった労働時間や機械の使用時間をひたすら記録・分類して表に落とし込むという内容。要は「どれだけ手間ひま&コストをかけて、その作物からどんな成果が出たのか」を丸裸にする表です。数字に追いかけられると、少しドキドキ…。でも営農を始めたら避けて通れない道ですね。

卒業までには、作業日報を入力すれば自動で投入産出表ができるようデジタル化に取り組みたいと密かに企んでいます。
未来の自分に「頑張って入力しなさい」と言い聞かせながら、本日の講義も無事終了しました。