20リットルの水が教えてくれた、農薬散布の難しさ
2025年12月11日(木) 晴れ
座学の日。3限目は専攻科目の講義でした。
有機農業専攻では農薬は使いませんが、今日は“慣行農業での農薬の扱い方を学ぶ”内容でした。
JAS認証で使用できるフローバック(BT剤)を取り上げ、成分の作用性、作物ごとの適用、使用回数、希釈倍率、対象病害虫の設定など、農薬ラベルをどう読み解くかを確認しました。
さらに、作物群制度による適用範囲の判断方法も学び、野菜類・葉菜類・非結球あぶらな科葉菜類といった分類が実務でどのように影響するかも整理しました 。
RACコードについても触れ、作用性の違いを踏まえたローテーション設計が抵抗性対策の基本になることも学びました 。
後半は実演。
練習用の背負い式の動力噴霧器に約20リットルの水を入れ、実際に作物へ均等に散布する動きを体験しました。

水での練習ですが、風が少し吹いただけで霧が横へ逃げ、ノズルの角度や歩くスピードのわずかなズレがムラにつながる。
農薬の散布は、想像以上に高度な技術が要求されるのだと実感できました。

有機を実践するうえでも、農薬の基礎知識は必須です。
専攻科目の講義で農薬についての学びは大変参考になる時間になりました。

