「GAP概論」〜S-GAPのしくみを知る〜
2025年10月16日(木)曇り一時雨
本日は座学の日。
「GAP概論」の2回目は、埼玉県版のS-GAP(エス・ギャップ)がテーマでした。
埼玉県庁の担当者による講義で、前回のGAP全体の概要から一歩踏み込み、S-GAPの仕組みや特徴について学びました。

GAPとは「良い農業のやり方」をまとめたもの。
食品安全・労働安全・環境保全・人権保護・経営管理――と聞くと少し難しそうですが、
要は“安全で続けられる農業のためのチェックリスト”のようなものです。
特に印象に残ったのは、農業の労働災害死亡率が建設業の約2.5倍という数字。
“安全第一”は畑でも欠かせないキーワードですね。
埼玉県のS-GAPは、県職員による無料の農場評価制度があるのが大きな特徴。
整理整頓、水の安全、堆肥の熟成、廃棄物の管理など、どれも日々の畑仕事とつながっています。
野菜のガイドブックだけでもチェック項目は62項目もあり、着実な積み重ねが信頼につながるのだと感じました。
講師からは、「日本においてもGAPは“やって当然の最低水準”としての認識が重要になる」という言葉がありました。
次回はS-GAP後半、実際の点検項目を詳しく学びます。
“良い農業のやり方”を、自分の畑にも少しずつ取り入れていきたいと思います。