ちどりさんと描く、埼玉のニンニク未来図
2025年10月15日(水)曇り
本日は実習日。
10時から作業を中断して、埼玉県内での「にんにく」生産・販売についての講話と移植機の実演を見学しました。

講話では、埼玉県がニンニクを収益性と将来性のある戦略品目として位置づけ、
生産拡大を進めている現状が紹介されました。
生ニンニクと乾燥ニンニクの二本柱で取り組みが進められており、特に乾燥ニンニクは、貯蔵性と計画的な
販売が可能なうえ、夏場の屋内作業による熱中症対策や雇用維持にもつながるという点が印象的でした。
後半は圃場で、電動式の簡易移植機「ちどりさん」のデモンストレーション。

リズミカルに植え付けていく姿は、見ているだけで楽しくなるほど。
これからのニンニクづくりには、省力化が欠かせないと実感しました。
導入にはちょっと勇気がいりそうですが、夢は広がります。
それでも、こうした技術が生産現場を支えていくことを肌で感じる良い機会になりました。
そして学校でも、来週はいよいよニンニクの植付けを予定しています。

今日はその準備として、種球を一つひとつバラして下ごしらえを行いました。
話を聞いたあとの実習ということもあり、作業のひとつひとつに「未来のニンニクづくり」への実感がこもりました。
香りも存在感も力強い作物――そのひと株ひと株に、埼玉の農業の未来が詰まっているように感じた一日でした。